2007年1月 1日 (月)

思い出そう

オススメ本 No,0019 『続ほっとする禅語70』
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続 ほっとする禅語70 Book 続 ほっとする禅語70

著者:野田 大燈,杉谷 みどり,石飛 博光
販売元:二玄社
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人生って長い・・・毎日毎日、はっとする出来事や、感動する瞬間や、思い悩む事柄に出会い、この小さな頭の中は“想い”でパンクしそうです。
そんなときに思い出す言葉がこの本の中の言葉であったら、すーっと気持ちの整理ができるだろうと思います。中学校や高校の教科書が全部、禅語の本になったならどれだけ人生の役に立つだろうと思います。

禅語って難しい、修業をしている人に役立つ言葉という印象を持っていましたが、違いました。当たり前のことをちゃんと見直そう、そんなスタンスで語られています。それに考えたら人生は修行そのものです。わが身に照らし合わせて腑に落ちる言葉がいっぱいありました。

『騎牛求牛(うしにのってうしをもとむ)』
求めるものはあなたの手の中にあるでしょう、無いものねだりではなく、自分をみつめてみましょうという言葉

『漁夫生涯竹一竿(ぎょふのしょうがいたけいっかん)』
これさえあれば生きていける、それに気付きましょうという言葉

ページを開くたびにそのときの自分に必要な言葉がでてくるのが不思議です。そして2007年を迎えた今、今年の目標にしたい言葉が『快哉(かいさい)』です。心から楽しいという意味ですが、それはうわべの楽しさを求めることとはちょっと違います。修行の先にある達成感、苦難を乗り越えたあとの感謝の念、学びを活かせた至福の喜び、そんなときに感じるここちよさを言います。

その心境になれたら、何が起きても怖くない、むしろその先の自分を心待ちにできる心境になれるかもしれません。

さあ、みなさん、新しい年のはじまりです!はりきっていきましょう!

by ぢゅんた

※なぜ『続~』だけをご紹介するかといいますと、最初に手にしたものが続編だったからです(笑)。そのうち上巻の『ほっとする禅語70』も読みたいと思っています!

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2006年11月22日 (水)

あなたの隣も『言いまつがい』

オススメ本 NO,0010 『言いまつがい』
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言いまつがい Book 言いまつがい

著者:糸井 重里,ほぼ日刊イトイ新聞
販売元:新潮社
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人生に笑いは必要!笑いが心にプラスなどころか、体の免疫力アップにも一役かっていることも最近言われるようになりましたね。
といっても心配事を抱えたり、オーバーワークだったり、体調が悪かったり、悲しい出来事があったり、なんとなく毎日がつまらなかったりすると、笑顔になるのはなかなか難しいです。

とくに病を抱えている人にとって、毎日笑顔でいることは強い意志と動機付けが必要かもしれません。でもみんなそんなに強いわけじゃない。わたしもそうです。だから、そんなときはいろんなもの、人に助けてもらえばいいんじゃない?と思います。とりあえず、笑顔になってみてそれから考えよう、そのほうが眉間にしわを寄せて考えるよりいいアイデアが浮かぶと思うのです。

そんな笑顔製造アイテムのひとつが本。わたしは笑いたいときの本というのをいくつかキープしています。そのひとつが今回の『言いまつがい』。ほぼ日刊イトイ新聞が作った『ほぼ日手帳』を使い始めてからこの本にたどり着きました。

いやー、人の言い間違いがこんなにおもしろいとは!!間違いで笑えるというのは人間の特権かもしれませんね。野生動物の間違いは生死に関わることですからね。間違い=失敗ではなく、間違い=ネタの提供と考えるとかなりポジティブになれます。アラ捜しではなく、ネタ探しだと人を見る目が優しくなるような気がします。

そして・・・この本の中だけのことと思ったら大間違い!あなたの隣にも大きなネタ元があることに気がつきます。

昨日うちの母が「コンビ二行くから、『チェックマン』買って来てあげるよ」と言いました。わたしは一瞬頭の中で、ものすごい勢いで家のいろんなところを指差しながら「掃除できてない!」「仕事が遅い!」「髪の毛ハネてる!」とチェックして周るおじさんを思い浮かべて、「そんなのいらん!」と思ったのですが、良く考えたら数日前わたしが頼んでおいた『チャッカマン』のことでした(笑)。

ね!日常がちょっと楽しくなったでしょ(笑)。

by ぢゅんた

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2006年11月15日 (水)

自分の『Dictionary』を持とう!

オススメ本 NO,0008 『Dictionary』
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Dictionary【ディクショナリー】 Book Dictionary【ディクショナリー】

著者:山崎 拓巳,長友 清
販売元:サンクチュアリ出版
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おじいさんと孫が畑を見ながら、もしくは釣りをしながら並んで腰を下ろしている。孫はいま人生で初めて挫折を味わっている。そんな孫におじいさんは静かに、そして確信を持って一言だけ語りかける・・・。
わたしはこのシチュエーションにものすごく弱いです。こんな場面が映画に出てきた瞬間、号泣です。秒殺です(笑)。そして思うんです。「あー、こんな一言が言えるおじいさんになりたい!」と。

おじいさんの一言が硬く冷たくなっていた孫の心を溶かすのはなぜだろう?それは自らの体験から生まれた言葉だからだと思うんです。言葉ってコミュニケーションの手段なのである程度共通のルールに基づかないと成立しないのですが、その上に『自分なりのエッセンス』を加えることで単なるツールではない、何か(魔法に近いもの)になると思うんです。

この本は二人の表現者が自分の言葉で1000の単語を解説しているDictionary(辞書)です。もちろん普通の辞書ではありません。たとえば

あいさつ 【挨拶】
軽いオーラの交換。

みちすう 【未知数】
あなた。

みたいな感じです。

言葉に自分なりの意味を与えるもの、それは経験しかないと思うんですよね。だとすると失敗だって、挫折だって、悲しみだって、自分の辞書を豊かにするものだと思うことができます。そしてそれは次世代に伝えていける財産になると思うんです。
子供や孫から『戦争って何?友達って何?死ってどういうこと?愛って何?』って聞かれたとき、『広辞苑をひきなさい』じゃあ、さみしいですよね。『それはね・・・』って経験を通した珠玉の一言を言える大人、老人になりたいと心底思います。

あ、でも『おじいさん』にはなれないんだった、えへ。

by ぢゅんた

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